世田谷区や都心23区で1歳の4月に保育園入園で
預けるには実際に何をどうすればいいのかのまとめ

  • 2016.02.16
  • 2020.04.04

保育園・幼稚園

もはや、既に世田谷区は1次の結果は出ていますし、私も落ちています。
Twitterや各種ブログなどを見ていても、保育園の落選通知がどんどん届いているようで、阿鼻叫喚の装いを見せている気もします。

世田谷区は1月末に結果が出ていますし、他の区でも結果が出てきています。
既に申込み関連は終わっているので、これから1歳児で入れたい!という方には、まぁ当然参考になりません。

ですが、私のブログの中でも妊婦の時のつわりの記事や過去の色々な記事に、検索でこられる方も多いため、そういった方に向けての記事です。

初めての子育ての時、私も含め、保育園入園が難しいって、実際には入れないって言っても選んでるからでしょ。と思っている人が多いです。
ですが、事実はそんなレベルの甘さではありません。

これから出産を控える方は23区の人気区に住んでいるなら、保育園に預けようと思うと保活戦線に巻き込まれるかと思います。
そういう方のために、保活の指南というと烏滸がましいですが、少しでも参考になればという気持ちでまとめています。

認可保育園に入れるなら世田谷区含め、指数の攻防ラインを知っておくのが大原則

もうこれに尽きます。
指数の中でも、実際にどこが攻防ラインになるのか、一番多い指数が何ポイントになるのかを知っておきましょう。

世田谷区ですと、109点が最低ラインです。
この指数の計算方法など年によって微妙に変わったりするので、今がそうでも翌年から変わる可能性があります。

必ず事前に役所の書類やホームページなどの公式情報を確認するようにしましょう。

世田谷なら109点が最低限の攻防ラインです。
すなわちこの攻防ライン未満の指数は、世田谷区含め都心に近い23区で、1歳児の4月からの認可保育園の入園は絶望的な厳しさになります。

世田谷区で最低のスタートラインに乗る109点を取る基準は、下記の通りです。

対象者週に5日以上40時間1年以上の就労育休明け予定
50点2点
50点2点5点

この合計が109点という事になります。
世田谷は自営だろうと会社員だろうと指数の付け方に差はありませんが、地域によっては自営が不利などの条件もあったりします。

ですから、パートで働いているといった勤務体系は、育休の取得が難しいと思われます。
そのため、109点にならず104点となるため、何か他で指数のポイントを稼がない限りは入園は非常に厳しくなってしまいます。

週に5日×8時間のフルタイムでの共働き、夫婦ともに今の会社で1年以上働いている、かつ育休を取得中というのが最低ラインになるのです。

ですが、今では、それだけでは厳しいというのは前回に書いた通りです。
じゃぁどうするか?という事です。

認可保育園の0歳児での4月入園を狙うのも1つの手

1つの手としては、認可保育園の0歳児の4月入園に申し込んで受かることです。
1歳児で申し込もうとしていたものを、その1年前の0歳から申し込んで保育園に預けるというかたちです。

4月からは年度が替わるため、今の0歳児が1歳児クラスへと移ります。
そのため、その分の0歳児の空きが出るわけですから、それなりに募集枠があります。

とはいえ、今は保活の取り組みが全国的にも知られており、0歳児の方が入園困難な地区もあり、世田谷区も0歳児の入園も非常に困難で、誰もが申し込めば簡単に入れるレベルではありませんので注意が必要です。

場合によっては、もはや1歳の申込みよりも厳しいといっても過言ではない激戦の可能性もあります。

また、0歳児の4月入園の申込みのため、早生まれの場合は申込み自体ができないという場合もあります。
我が家もそうでした。そういう場合は、もう諦めて他の手を探すしかありません。

認可保育園に預けるわけですから、0歳児で入れたなら、1歳児になっても、自分から辞めますと言わない限りは、そのまま1歳児クラスに上がって見てもらえますので、入れたなら何も保活で悩む事はなくなります。

とはいえ、そう簡単に入れないですし、後述しますが、いきなり入れるのも…と思う方もいるので、じゃあどうする?いうのが、前置きがすごい長くなりましたが、今回の記事の本題です。

簡単に結論だけを言えば、認可外保育園に預けて指数を稼げという一択になります。

認可外保育園などお金を払ってどこかに預けて少しでも指数を稼ぐ

今はこれをしないと、1歳の4月入園の認可保育園は厳しいのが実情です。
というのも、認可外保育園などに有償で預けていると、指数がプラスされるという事情があるためです。

世田谷区の場合であれば、上記の109点という攻防ラインがありましたが、有償で預けていると、育休明けでないため+5点分は取り消されますが、代わりに有償で預けているとして+6点が加算されるようになり、合計110点になります。

対象者週に5日以上40時間1年以上の就労有償で預けている
50点2点
50点2点6点

そうすれば、109点の申込み家庭との年収勝負になる事なく、110点の方達とのいわゆる年収的(所得割課税額の低い順)な勝負になります。

110点の家庭は、そこまで多くないため、第1希望は難しいかもしれませんが、希望園が極端に少ない場合や募集枠が少ない園、超が付く人気園ばかり希望しているという方でなければ、どこかの希望園に入れる可能性がだいぶ高くなります。

109点の最低基準ラインのまま行くのであれば、相当の覚悟が必要です。
もちろん110点ですら、地域や希望園によっては安泰というわけではなく落選の可能性も十分ありますので注意してください。

この指数を上げるために認可外に既に預けておくというのは、違う区の知人に聞いても同じでした。
指数を稼ぐために預けようとしている人ばかりだったため、基本世田谷区以外でもほとんど同じだと思われます。

1点のためだけに、色々と考えなければならない

1円を笑う者は1円に泣くという言葉がありますが、保育園に関しても、たかが1点ですが、この+1点のために非常に悩まされます。

+1点のためには、どこかに有償で預けなければなりません。
そして、この有償で預けるというのは、“常態”でなければならないと定められています。

この常態というのが実はポイントで、まず育休を切り上げて、復職している事が条件となっています。
また、復帰して勤務している時間と同じくらいに、保育に預けている時間が必要となっています。

そのため、週に1日1時間など少しだけ預けてお金払って預けてます!と言っても、条件には当てはまりません。

もっと言えば、その場合、指数を上げるどころか、逆に育休明けでなく、かつ有償で預けているというポイントも得られないため、109どころか指数が104になってしまう恐れすらあるので注意が必要です。

今までと同じように普通に仕事をし、普通に保育園等に預けているという事をしなければならないのです。

早い時期で入園希望を出さないと、認可外保育園に預けたくても預けられない

この育休を切り上げて有償で預けるというのが、一筋縄ではいきません。

育休を切り上げるため、会社側にはだいたいがフルで出る必要が出てきます。
そのため、預けるのは週に2日や3日ではなく、フルで預ける必要がでてしまいます。

ですから、一時的な預かり系の施設だとなかなか難しく、結局は認証保育園や、認可外保育園の空きを探す必要があります。

ですが、保活を早め早めでやる方は、同じように考えている人が多数いるため、すぐに保育園は埋まってしまいます。

認可保育園などは指数の抽選などになりますが、認可外などは早い人順であったり、面接があったりなどその園で入園の基準が異なります。

私が探していた時は、なんだかんだで、多くは先着順という感じでした。
そのため、早めに応募しないと、募集枠はあっという間に埋まってしまい、もう人数一杯です。となる園がほとんどです。

実際、夏頃や秋頃から動き出しても、その頃にはとっくに空きはないという事態になっていました。

そのため、認可外保育園も、結局は0歳児の産まれてすぐの頃から、空いている園を探して応募するというのが必要になります。

我が家でも、認可外保育園を見て回って可能性は低いだろうとわかってはいましたが、応募してみたり相談してみましたが、既に秋頃の時点で、応募数が100人以上とかも当たり前といった状況でしたし、見学も100人以上きているような状況でした。

もちろん、その園に今現在での募集数はゼロです。
みんなもしかしたら空きが出るかもしれないし出た時のために申し込んでいるわけです。

嘘ではなく、早い人は出産前の妊娠中から予約や見学に動き出す

これ、本当です。私も都内の23区に住む今年出産予定の知人にはそうアドバイスしました。
入れる入れないに限らず、とりあえず、今から保育園見に行って話を聞いておけ。と。

そんな阿呆なと思うかもしれませんが、それくらい早くして損はないと言う事でもあります。

もっと言えば、それくらい早くに動いて予約確定させておかないと、入れる可能性は日々減っていくという事でもあります。

実際、先ほども書きましたが、夏頃にはもう既に認証や認可外保育園の募集はない可能性が高く、見学ですら断られる事があります。
もしくは見学は出来るけれど、予約が多すぎて1ヶ月以上先の日程なら可能といった事も普通にありました。

それくらい、同じ悩みを抱えた人が多く動いているという事でもあります。

東京の都心に近いところで保育園に預けるという事は、今はこれくらいしないとなかなか厳しいというのが現状です。

0歳児の認可保育園の4月入園に受かれば、その後の保活をしなくていいから一番ラッキーです。
それがダメなら、なるはやで認可外保育園にいったん預けて、育休をやめて働き出して、指数を上げる必要が出てきます。

お金を払って預けて、育休手当を貰わないという選択を取らないといけない矛盾

また、仮に預けられるとしても、痛いのが時間と金銭面です。

当たり前ですが、育休中は育休手当がもらえます。
額は人によって様々ですが、正確な数字は調べれば出てくるので割愛しますが、だいたい直近半年の給料をならして、育休開始半年間は67%、残りの半年は50%が至急されるといった感じだったはずです。

また、これらの給付金は非課税のため、税金が引かれません。
そのため、手取り額で考えて見たら、今まで働いていた時に受けとっていた額の6割~8割程度になるため、いつもより少し少ない程度のお金が働かずにもらえるというわけで非常に助かる制度でもあります。

ですが、指数を+1にするためには、育休を終わりにして働いて預けなければなりませんし、育休を切り上げるという事は、当たり前ですが、育休の手当を貰う事はできなくなります。

本来は育児にかかる費用など色々なものを援助してくれる制度のはずが、その制度を受けて子育てしていると翌年から働けなくなるというジレンマに陥るわけです。

言葉を非常に悪く逆の視点から見てみれば、働かなくても貰えるお金の権利をあえて自ら放棄しつつ、お金を自ら払って子どもを預け、子どもと過ごす時間を減らして働きに行くという事でもあるわけです。(凄く穿った見方をすればですよ)

これをやらないと、今の時代、東京の都心部で保育園に預けるのは非常に難しい状況になってしまっているのです。

ですが、実際に同じ立場になったとき、この選択を取るのか取らないのかとなると多くの人は悩みます。

産まれたての子をすぐ保育園に預ける事についての悩み

この辺は家庭家庭で考えるべきだと思いますし、答えはありません。

すぐ預ける人に対して色々言ったり叩く人も出てくると思いますし、同意する人も出てくると思いますが、個人的には答えはないもので、自分達の家庭で考えて答えを出すしかないと思っています。

ただ、指数が平均的な数値でしかない場合、1歳での4月入園に必ず入れたいとなったら、それこそ偽装離婚などして数値を一気にプラスしない限り、0歳児から預けるという選択を取らないなら、都心では非常に厳しい現状が待ち受けています。

そして、0歳児で預けるという事は、場合によっては生後3ヶ月頃から預けるという事になってしまう可能性が高いです。

場合によっては、もっと早い可能性もありますし、見学時に0歳児で既に入れていた人の親御さんがいたので聞いてみたら、3ヶ月になる前には既に預けていたという方もいました。

そうなった場合、首も座ってない状態で預けなければいけませんし、初めて何かをするのがほとんど保育園という可能性も出てきます。

そのためすぐ預けるのは嫌だという方も多くいると思います。
せっかくの初めての子育てですし、1歳になるまでは育休もあるし、色々とお世話してあげたいし一緒に過ごしたいと思う人も多いと思います。

そして、この辺りは夫婦でよく話あうべきだろうと思います。

自分もそうですし、自分の周りの家庭でもこのあたりの葛藤はよく聞きます。

  1. しばらくは親子の時間を大切にして育てたい
  2. 1歳になったら保育園には入れて復職したい
  3. 保育園に入れるなら0歳児で預けておかないと非常に厳しい
  4. 0歳児で預けるならすぐに復職して働く必要がある
  5. フルで働くから子どもとふれあう時間が激減する
  6. 子どもとの時間は取りたい…以下、答えの出ない同じ葛藤を無限ループ

この無限ループは、本当にみんな悩んでいます。

産まれてからしばらくって、本当にびっくりするくらいに変化します。

本当に表情も豊かですし、新しい事を覚えては繰り返して成長をしていくのが日々、感じられますし、なにより見てるだけでも全然飽きませんし、本当に楽しい時間でもありますし、まさにプライスレスです。

仕事で疲れて帰ってきても、嫌な事があって落ち込んでいても、子どもとふれあっていれば一気に元気になれるくらいに助かります。

ある日突然、声を発したり、動き出したり、首がすわって、寝返りしてハイハイして遊んで、つかまり立ちして伝え歩きして歩き出してといった事を0歳~1歳でほとんどやるわけです。

親として、その場その場で立ち会いたいと思うのは当然ですし、一緒に成長を記録していきたいとも願うものです。

保育園に預けていなければ、平日に空いている時間帯で色々なところにお出かけできますし、想い出もたくさん一緒に作る事ができます。

我が家でも同じ時期に産まれて、育休中のママ友さんたちと、よく遊び場に出かけたりして写真を見て楽しそうだなーと日々思っています。

でも、そうやって家で育児をしていると、1歳児で保育園に預けるのが非常に厳しくなります。
上記のように一緒に遊んでいる方々含め、去年に出産した私の知人も皆が皆、世田谷区、品川区、渋谷区、などなど落選(ほぼ確実)しているのが現実です。

かといって、0歳で保育園に預けてしまうと、そういった子どもとの時間は激減してしまう…どうしよう…の無限ループになるわけです。

どちらにせよ子どもは成長していけばいくほど、親からは離れていくものですし、だからこそ0歳児の時には一緒に過ごすという選択をしたい親は多いと思います。

ただ、保育園に預けるのは今はこれくらいしないと預けられないという現状があります。

よく、偽装離婚などして指数を上げるという笑い話がありますが、実際にこれをしないとダメかも?と思えるほどに、現状は厳しいものですし追い詰められます。

我が家では、0歳で生まれたてを預けるのに抵抗がありましたし、0歳の時は一緒に子どもと過ごしたいという選択を取りました。
そのため、保活で圧倒的にダメで前々回の記事でも書いたように、入る事は絶望的になっています。

世田谷区など東京23区の人気区で1歳児の4月入園は諦めた方が良い程に難易度が高い
4月入園の保育園の結果が届きました。 もう予想通りではありましたが、ご希望に添うことができません。という結果の紙が入っていました。 自分の …

保育園に預けるために働きに出ている方もいるとは思いますし、それを否定するつもりは全くありません。
むしろ、働きに戻るならそれをしないといけないくらいの状況ですしね。

ですが、今、子どもが1歳を迎えるにあたって、この選択はやっぱり良かったかなと思っています。

1歳の軌跡じゃないですが、そういった写真を見返してみて、やっぱりこの時の想い出が多々あるというのはかけがえのない物だと実感しています。
とはいえ、じゃぁ保育園はどうするんだよとなるのですが、これは一応は自分達の中で解決しています。

解決はしていて、次回以降で書いていきたいと思いますが、今よく夫婦で言ってるのが、保活はしんどい、大変だと聞いていたけど、これほどまでとは思わなかったと言っています。

同じように、周りの知人もこれほどとは思ってもいなかったと言っています。

多分、みんなしんどいとは思ってたし聞いてたけど、予想の何倍も大変だというのを、その立場になって初めて実感していると思います。

なんだかんだで、どこかに入れるだろうという甘い思いは無残にも打ち砕かれます

色々なところで、なんだかんだで高望みしてるからでしょ?選ばなければといったシーンがあるかと思います。
正社員問題だったりそういうところでは、よくこういう事が言われたりしています(実際はどうかは知りませんが…)

ですが、保育園問題はそんなレベルではありません。

まぁ高望みしなければどこかに入れるだろうと思っては全滅します。

0歳から預けるために動くのか、1歳で預けられずに復職できない可能性も覚悟していくのか、その辺は各家庭の考えがあるとは思いますが、とりあえず適当に過ごして、なんとかなるでしょ。と思っていると、残念な結果にしかなりません。

これから出産を控える方は、都内の保育園をとりまく環境は本当に厳しいという事を知っておく必要があります。

しかしながら、預けるとなると、結構色々なものを犠牲(という言葉が正しいかはわかりませんが)にする可能性もある。という事を知っておいて欲しいと思うわけです。

保活は早く始めれば始めるだけ圧倒的に有利です。
そして、無知は罪とばかりに知らないと知らない分だけ損をする世界です。

これから出産を控える方、今まさに産後でこれから保活をしようという方、後悔しないように頑張って欲しいなと思います!

タワーマンションなどを建てる際には、保育園の設立も義務付けるなどしない限り、この傾向は続くと思います。
前々回でも書いたように、世田谷区でも毎年数百人規模で応募人数が増えているようです。

東京はニュースでもしょっちゅう出ているように、一極集中となってしまっていますし、どんどん増えていますから、難しいのかもしれませんが、働きたい人が働き、預けたい人が預けられる時代が来ればいいですね。

【追記】
一応、保育園関連は、我が家的には引っ越しという方法で解決しました。
順を追って見たいという方向けにまとめておきます。

  1. 世田谷区の認可の落選通知が届いたよ。
  2. 世田谷区の保育園の選考ルールなどのまとめ
  3. 1歳の4月入園に認可に入れるためにしておくべき事
  4. 保育園入園のために大阪へ引っ越しします
  5. 【番外】保育園見学時に我が家が見て聞いていたチェックリスト
  • 公開日:2016.02.16
  • 更新日:2020.04.04

テーマ:保育園・幼稚園

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