絵本「はやくはやくっていわないで」は
イヤイヤ期まっただ中にこそ読みたい心に響く絵本
我が息子。2歳と4ヶ月。ただいま絶賛イヤイヤ期中です!
歩きたい!嫌だ!歩きたいの!嫌だ!歩きたいの!嫌だ!という繰り返しでどうしたら良いのかと悩む日々です。
イヤイヤ期だとこういった事は日常茶飯事かなと思います。
電車や路上、色々なところで、駄々をこねる子と親を見て、わかるわーとついニヤニヤしながら、頑張ってと心の中で応援しています。
そんなイヤイヤ期のまっただ中で、この絵本に出会い、なんというか心をぐさっと鷲づかみにされた気分です。
親の資質が問われているような気がするイヤイヤ期
最初にも書いた通り、まさに今、我が子がイヤイヤ期真っ最中です。
最近は特に、あらゆる事をお母さんじゃないとイヤという事が増えてきました。
お母さんじゃないと嫌というか、おとうちゃんとやると、おかあちゃんひとりで寂しくてエーンエーンしちゃうで。と泣きながらいってきます。
なんという心の優しさでしょうか。
でも、おかあちゃんとやると、お父ちゃん寂しくてエーンエーンしちゃうで?と聞くと、そうなん?と聞いてきます。
おとうちゃんはエーンエーンしても、大して気にならないようです。
なんという悲しさでしょうか。
帰宅後の手洗い、トイレ後の手洗い、夜の歯みがき、寝かしつけなどなど、おかあちゃんとやるの!とハッキリと言われ、非常に悲しい日々を過ごしています。
お風呂だけは普通に一緒に入ってくれるのが毎日の救いであり癒しです。
で、そんなイヤイヤ期まっただ中なため、何かとイヤと言われたりします。
ついつい親はイライラしたり、「ああああああああああああ」なんて言いたくなる日もあります。
まさにイヤイヤ期こそ親の能力の本領発揮という気がします。
こういうときに、スマートにしっかりと我が子に接してあげられたらいいなと思いはするのですが、まぁそう簡単にはいきません。
イヤイヤ期で怒ったりして、つい我が子の寝顔を見て反省したりなんて人もいるかと思いますが、この絵本はそんな時に読んでみると良いんじゃないかな?と思います。
きっと何か心にくるものがあるのではないかと思います。
本当は大人向けじゃないか?と思える絵本の内容
そもそも絵本って、本来は子ども向けなわけです。
子どもが読んでもわかりやすいストーリーと絵で、読み聞かせたり、一緒に読んだりとしている人も多いと思います。
我が子もまだ2歳と少しなので、一人で読める絵本は限られており、読む時は基本的にあぐらかいた上に座らせて絵本を読み聞かせたりしています。
で、そんな絵本は普通は子ども向けなわけですよね。
ですが、この「はやくはやくっていわないで」の絵本は、もちろん子ども向けなんですが、実は大人向けだったりします。
大人が読めば、違う意味として捉えられる内容
絵本なので、当然子どもが読んでもきちんとした内容になっています。
ですが、これはおそらく大人向けに書かれた絵本だと言っていいくらいに、大人向けで、もっと言えば子育てしてる親向けに書かれた本だと言っても良いくらいの内容です。
もっと言えば、イヤイヤ期まっただ中の育児中の親に向けた絵本じゃないか?と思えるほどです。
実際、絵本に書かれている読者の対象年齢の欄も、驚きの「0歳~100歳」という書かれ方をしている事からも、親向けに書かれたんじゃないかなと思っています。
題名の「はやくはやくっていわないで」からも多少は想像できるかとは思いますが、まぁそういう話です。
何か凄いことが書かれてるわけではないかもしれないし、絵が凄いというわけでもありません。
どちらかというとシンプルです。
が、淡々と何かを訴えかけてくるものがあります。
絵本の言葉が、子どもの代弁に聞こえる
自分は仕事が自営のため、かなり時間に融通が利きます。
他の子育てしている方と比べても、出勤時間が明確に決められたりしていないため、そんなに急かさせたりもしていない“つもり”です。
が、やっぱり読んで改めて思い返してみると、つい「はやくはやく!」と言ってしまっていたり、言葉にはしないまでも、ついそう思っているという事に気付かされます。
なかなか靴を履いてくれないとき、
なかなかトイレでおしっこがでないとき、
なかなか服を着てくれないとき
なかなか手を洗ってくれないとき…などなど
つい、はやくはやくとは言わないまでも、同じ事を思っているなと気付かされます。
もしかしたら、本人にしかわからない“何か”があるかもしれないのに、つい自分の親としての都合だけで、はやくはやく!とつい思ってしまっています。
読んでみては、しまったなぁ…と思い返し、つい「はやく!」と言いたくなるときはこれを思い返しています。
イヤイヤ期で少しだけ疲れた時などに読み返すと、寝ている我が子の頭を撫でにいきたくなる、そんな絵本です。
イヤイヤ期にかかわらず、子育てで少し疲れた…怒ってしまって後悔…なんて事がある人に、ぐさりとやられるかも知れませんが、オススメな絵本です。
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